HONDA

原付二種クラス初のアイドリングストップ機構を採用した初代PCX&PCX150

2010年3月30日に国内での販売が開始されたPCX。124ccの水冷単気筒エンジンに14インチの前後ホイールを採用したPCXは、12インチホイール採用のコンパクトなモデルが主流であった原付二種スクーター市場で、爆発的なヒットモデルとなる。ヒットの要因は、クラス初となるアイドリングストップ機構を採用した良好な燃費性能によるところも大きい。定地燃費値で53km/ℓの低燃費を実現していたのだ。

参考までに、ホンダによると発売後約3週間で7,400台以上が販売されたといい、購買者層の中心は20歳代のエントリーユーザー&30歳代の男性が中心であったという。

また、2014年にはPCX&PCX150ともにフルモデルチェンジを受け、2代目PCX&PCX150として生まれ変わっている。

PCXに搭載されたアイドリングストップ機構は、文字どおり信号待ちや渋滞時などの一時停止時に、エンジンが自動的に停止するシステムのこと。セルモーターとACG(交流発電機)を一体化したACGスターターを125ccクラスとしては国内初採用することで、エンジン再始動時の静粛性と、違和感のないなめらかなスタートを実現。

フロントはクラス初となる片押し3ポットキャリパー&シングルディスク、リヤをドラムタイプとしたブレーキシステムは、リヤブレーキを操作するだけで、前後輪に制動力が配分されるコンビブレーキシステム採用だ。

シート下のトランクスペースは25ℓの容量を確保するとともに、フロントカウル内側には1.5ℓのグローブボックスも備えている。その他、センタースタンドとサイドスタンド、シートオープンスイッチも標準装備しており、スポーティなルックスながら使い勝手もしっかりと考慮されていた。


 

COLOR VARIATION(2010年モデル)


足着き性はどうなの?

14インチホイールを採用してはいるが、シート高は760mmに抑えられ、車体もスリムなので一般的な体格の成人男性(モデルは身長171cm・体重63kg)であれば、足着き性に不安はない。シートは前後に長く着座位置を自由に選べるうえ、足を前方に投げ出すポジションを取ることもできるので、窮屈さを感じることもないだろう。


2012年5月、マイナーチェンジを実施

国内市場に初登場してから2年後の2012年5月、PCXは初めてのマイナーチェンジを受ける。新開発の次世代小型スクーター用エンジン・eSPを新たに採用することで、燃費性能がさらに向上。定地燃費値で、従来モデルよりも0.2km/ℓアップの53.2kmℓとなっている。

その他にも、シートのバックレストの形状やエンジンマウント位置、燃料タンクキャップの開口方向なども変更を受けている。また、車体色にはブラックに変えて新たにブルーが採用された。


COLOR VARIATION(2012年モデル)


2012年6月、PCX150が登場

2012年6月にはPCXの車体をベースに、152ccのeSPエンジンを搭載したPCX150が登場。こちらもPCX同様の良好な燃費性能を持ち、定地燃費値で49km/ℓを実現している。登場時はホワイトとレッドの2カラー展開であったが、2013年1月にマットブラックが追加された。

ちなみに、こんなビミョーな排気量のバイクが売れるの?って思う人がいるかもしれないけれど、PCXほどではないものの、PCX150もしっかりと支持されているのだ。2013年の軽二輪(125cc~250cc)の販売台数ランキングでは5,800台強(二輪車新聞調べ)が販売され、ニンジャ250に次ぐ、第二位となっているのだ。


2012年12月、PCXにスペシャルエディションが追加

2012年12月14日には、特別カラーを採用したPCXスペシャルエディションが登場。両カラー合わせて4,000台限定(パールヒマラヤズホワイト:1,800台、マットガンパウダーブラックメタリック:2,200台)での販売で、価格はスタンダードモデル比で7,350円高の30万6,600円だった。


SPECIFICATIONS

車名(通称名)

PCX[PCX150]

型式

EBJ-JF28[JBK-KF12]

全長×全幅×全高

1,915×740×1,090(mm)

軸間距離

1,315mm

最低地上高

130mm

シート高

760mm

車両重量

128[129]kg

燃料消費率

WMTCモード値 –
定地燃費値 53.2[49]km/ℓ

エンジン種類

水冷4ストロークOHC 単気筒

総排気量

124[152]cm3

内径×行程/圧縮比

52.4[58]×57.9(mm)/11[10.6]

最高出力

8.5kW(12ps)[9.9kW(13ps)]/8,500rpm

最大トルク

12N・m(1.2kgf・m)/6,500rpm[14N・m(1.4kgf・m)/5,500rpm]

使用燃料

無鉛レギュラーガソリン

燃料タンク容量

5.9ℓ

潤滑方式

ウェットサンプ

燃料供給方式

フューエルインジェクション

始動方式

セルフ式

点火方式

フルトランジスタ式

クラッチ形式

乾式多板シュー式

トランスミッション形式

無段変速式

ギヤ・レシオ

2.600~0.820[2.450~0.810]

一次減速比/二次減速比

3.117/3.615[3.117/3.384]

キャスター/トレール

27°/86mm

タイヤサイズ

90/90-14 46P

100/90-14 51P

ブレーキ形式

シングルディスク&片押し3ポットキャリパー

機械式リーディング・トレーリング

懸架方式

正立フロントフォーク

ユニットスイング式

フレーム形式

アンダーボーン

乗車定員(人)

2

メーカー希望小売価格

29万9,250円[32万9,700円]

※[ ]内はPCX150、スペックは2012年モデル

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